
ねずみ 針金
ドイツ手工芸ブリヨンフラワーについて
今日(2020/12/04)のミュンヘンは寒さが少し和らぎ、最高気温は6度とか。明日からの週末には再び雪予報なので、冬を楽しみつつ、おうちでの手作り時間を楽しみます。
さて今日は、古くて新しいドイツの手工芸「ブリヨン」をご紹介します。
ドイツ手工芸Bouillon ブリヨンについて

Bouillonブイヨンとは、コイル状や波状になった装飾的な針金のことです。このワイヤーを使い、草花を表現する手工芸が、ドイツ・オーストリア・スイス・イタリア地域で作られています。
できあがった花や葉っぱの形のモチーフは、婚礼のブーケや髪飾りに取り入れられて華やかなジュエリーのように使われたりします。
もっと日常的な装飾としては、香辛料と共に飾り付けたスパイス飾りとして、壁飾りやブーケ型が作られるのも伝統的な手工芸です。
あるいは修道院の手仕事「クロスターアルバイテン」として用いられることも有名で、こちらは宗教的な飾りと共に沢山のブリヨン細工が添えられ、その込められた敬虔な思いと時間を感じます。ひとつひとつ細やかな手仕事による完成品はまるで宝石のような輝きです。
ここミュンヘンでは古くから伝わる伝統的な手工芸ですが、日本ではまだまだ目新しい手芸かもしれません。2020年おうち時間の長い年、ドイツ手工芸Bouillonブリヨンをご紹介しました。
ワイヤークラフト「はりがねずみ」では、Bouillonブリヨンを使った作品を公開しています。ぜひ。
はりがねずみ。